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子どもの「くる病」増える 戦後ほぼ消えたはずでは…

2015.07.19

O脚や背中が曲がるなど、子どもの骨の発育不良を起こす「くる病」が増えている。ビタミンDの不足で発症し、栄養状態が悪かった過去の病気とみられていたが、再燃してきた。日光を過度に避けることが一因となっている。


■ビタミンD不足が主な原因

 大阪府堺市の男児(3)は生後7カ月のころ、アレルギーの検査で血液中のビタミンD不足がわかった。その後、X線検査などを受け、くる病と診断された。父(48)と母(37)は「聞いたこともない病名で、不安になった」と振り返る。

 くる病は、子どもの骨が軟らかいまま十分に成長できず、手足の変形や発育不全を引き起こす。骨の元になるカルシウムを体内に取り込むのに必要なビタミンDの不足が主な原因だ。

 大阪大学の大薗恵一教授(小児科)の説明では、くる病は栄養が慢性的に不足していた19世紀~20世紀初頭には「ありふれた病気だった」という。その後、ビタミンDが豊富なタラの肝油をとったり、日光浴でビタミンDの合成を促したりすることが効果的だと判明。栄養状態の改善に伴って、戦後はほとんどみられなくなった。

 しかし、1980年代以降、学会で症例の報告が相次ぐようになった。患者数の統計はないが、最近は小児科の開業医で診る機会もまれではないという。大阪大病院や東京大病院には、症状が比較的重い患者が年間10人ほど、ほかの医療機関から紹介されてくる。

 日本小児内分泌学会は2013年、くる病を正確に診断するための小児科医向けの手引をつくった。O脚やX脚といった外見上の診断のほか、X線撮影や血液検査で確定診断する基準を定めた。

 大薗さんによると、治療は、体内で働きやすい「活性型ビタミンD」の服用が基本だ。カルシウムを体内に取り込みやすくなるので、医師が定期的に経過を見ながら調整する。多くの場合、数カ月から1年程度で骨の変形が戻るという。

 堺市の男児の母は、男児に母乳のみ与えていたが、ビタミンDを多く含む粉ミルクも飲ませるようにした。男児は血中のビタミンD値が正常に戻り、骨の曲がりもなく育っている。母は「ビタミンDについて妊娠中も産後も聞いた覚えがなかった。不足しないように気を付けることを広く知らせてほしい」と訴える。

 大薗さんは「早期に発見できれば回復も早い。親の気付きがきっかけになることも多いので、子どもの体をよく見てほしい」と話している。


■日光浴と食事で予防

 くる病が増えている理由は何なのか。東京大の北中幸子准教授(小児科)は「子どものビタミンD不足は、現在の世界的な傾向だ」と語る。

 体内でのビタミンDの合成は、紫外線が皮膚にあたることで進む。だが、紫外線が皮膚がんにつながることへの不安が高まり、子どもの外出を控えたり、日焼け止めを常に塗ったりして、過度に紫外線を避ける習慣が広がった。かつては母子手帳に日光浴を勧める記載があったが、現在は、屋外の新鮮な空気にふれさせる「外気浴」という言葉に置き換わっている。

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