東和マッサージ 中野 の日記
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「関節リウマチ」白血球暴走の引き金タンパク質特定…新治療法の可能性
2014.10.23
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京都大再生医科学研究所の伊藤能永(よしなが)助教(免疫学)らのグループは、病原体から身を守る免疫機能の異常が原因とされる関節リウマチの研究で、発症のきっかけとなる白血球の暴走を引き起こすタンパク質の一つを突き止めた。新しい治療法の開発につながる可能性があるといい、米科学誌サイエンス電子版に17日掲載された。 関節リウマチは、本来なら病原体を排除するための免疫機能が自分の身体を攻撃することで関節炎が起こるとされる。そのきっかけとなる白血球の一種「T細胞」の暴走を引き起こすタンパク質を特定したのは初めてという。 伊藤助教らは、関節リウマチを発症したマウスから暴走しているT細胞を取り出し、詳しく分析。T細胞が「RPL23A」と呼ばれるタンパク質に反応して活性化し、炎症性の物質を放出するなどの暴走を始めることがわかった。 さらに、京都大病院で関節リウマチの患者374人を調べたところ、このうち64人でRPL23AによってT細胞が暴走しているとみられる結果が出た。 伊藤助教は「これまではT細胞を暴走させるタンパク質の特定が技術的に難しかった。こうしたタンパク質は複数あるとみられ、今後さらに研究を進めたい」と話している。
