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頸肩腕症候群の特徴

2013.08.19

2001年に公刊されたJudith K Sluiterら編著の「上肢筋骨格系障害の診断ガイドライン」(邦訳,日本整形外科学会労働産業委員会監訳,南江堂,2004年)によると、各国共通で利用できる診断ガイドラインが示されていて、上肢障害は特異的上肢筋骨格系障害と非特異的上肢筋骨格系障害にわけられています。頚肩腕症候群の上肢障害の特異的障害としては以下の11項目に特徴づけられています。

1.放散する頚部愁訴
2.肩腱板症候群
3.上顆炎(内外側)
4.肘部管症候群
5.橈骨管症候群
6.前腕・手関節部の屈筋・伸筋の腱周囲炎や腱鞘炎
7.de Quervain病
8.手根管症候群
9.尺骨管症候群
10.振動障害
11.上肢遠位関節の変形性関節症

また、非特異的障害としては特異的上肢筋骨格系障害の単なる組み合わせではなく、筋、腱、神経、関節の疼痛を一般的な特徴とするものであり、他の特異的障害との併存はある」としている。つまり、首や肩、腕、手などの関節周辺の筋肉や腱、神経に関連した様々な障害の症例も多く存在すると言えそうです。首や上肢関節の周辺に不定愁訴がでてくるものには胸郭出口症候群や手根管症候群、線維筋痛症、脳髄液圧減少症など多様で、なかなか一くくりにするのは難しいようです。



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