東和マッサージ 中野 の日記
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子供にも大人と同じように「偏頭痛」がある?
2015.12.01
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大人と違う子供の偏頭痛
片頭痛は一般に発作性にみられる片側性の脈拍に一致した拍動性の頭痛で、悪心(おしん)・嘔吐を伴い、光や音に対して過敏になります。しかし、両側性で非拍動性の場合でも、日常生活が妨げられる程度の痛みで、階段の昇降など日常的な動作により頭痛が増悪(ぞうあく)すれば、片頭痛と考えられます。
偏頭痛自体の症状は子供も大人も大差ありませんが、大きく違うのは痛みの持続時間です。
大人と違って子供の片頭痛の持続時間は多くの場合1時間とか2時間のように短いのが特徴です。またお腹が痛いなど腹部の症状を伴うことが多いのも大人と違うところです。しかも痛みがおさまると何事もなかったようにふるまうので、本当に痛かったのかと疑われることもあります。しかし、本人にとっては時間が短くても痛みは深刻で、何度も繰り返すことで不登校になることも少なくありません。
大人の誤った対応は不登校の引き金になる
今日はいつもと変わらず元気に走り回ってたのですが、夕飯で起こすとボーっとしてて少し吐いた後でした。数回吐き頭が痛いとうずくまりそのまま寝てしまって移動させる際に起きましたが意識はしっかりしてます。熱は無く体温が低いぐらいです。1年半ぐらい前にも同じ事があり嘔吐を繰り返してましたが、検査しても異常が無い事から心因性と言われました。
子供の偏頭痛は大人よりも痛みを感じる時間が短く、しかも痛みがおさまると途端に平気に遊びまわります。それを見ていると、それほど大したことのないように見えるため、周りの大人はどうしても軽く考えてしまいがちです。しかも心因性ということも考えられるので、嫌なことから逃げようとしているととらえてしまうのです。
サボっているのでは、と勘違いされると子供はひどく傷つきます。子供が頭痛を訴えたら、しっかりとどんな症状なのか話を聞いてください。
もしかすると命の危険がある頭痛かも
お姉さんの広恵ちゃんが亡くなる前、家に遊びに行った時広恵ちゃんが「本当に頭が痛いの!仮病じゃない!」と叫んでいたのが私が、広恵ちゃんの声を聞いた最後です。
稀にですが、子供といえど頭痛の裏には重大な病気が隠れていることがあります。子供をよく観察し、痛みを感じている時間が長かったり、痛みがない時でも元気がないようであれば医師の診察を受けてください。また子供は自分の症状を言葉でうまく伝えられないので、日ごろから子供の訴える症状をメモしておき、医師に伝えると良いでしょう。頭痛を訴える前に光や音、においに敏感になるなどの特徴が見られることもありますから注意が必要です。
観察することが子供の頭痛を治すカギ
これらはトリプタン製剤と呼ばれますが、頭痛が始まってからでも効果がある点で使用しやすく、約60~70%の患者さんに有効で、片頭痛の発作に伴う悪心、嘔吐、光過敏・音過敏などの随伴症状に対しても有効であることが示されてきました。
大人と同じ鎮痛薬が子供にも有効なのですが、子供の場合は偏頭痛を誘発する原因を見つけるのが大切です。睡眠不足や夜更かしといった睡眠の乱れ、チョコレートやチーズなど特定の食品、映画館など換気の悪い場所、など片頭痛の引き金になる因子はいろいろです。
頭が痛いと訴える前の行動や生活を注意深く見ていると、その子どもなりの頭痛を誘発する因子が見えてきます。後はできるだけその因子を排除してやることで子供の頭痛は軽減できるでしょう。 子供も大人と同じように頭痛を感じることがあります。ただ痛みの時間が短い、痛みが無くなるとすぐに元気になる、など大人と少し違う特徴があります。そのためつい見過ごしがちなのですが、痛みを感じる強さは大人と大差ないのでどんな症状か子供にしっかりと聞くことが大切です。