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地下鉄で大地震 乗客が覚えておくべきこと

2015.11.04

側面から脱出できない地下鉄

 地下鉄に乗っているとき、もし大地震が発生したら――。“地震国”日本、その可能性を、決して忘れてはいけないでしょう。

そうした状況を想定し東京メトロが2015年10月28日(水)、「異常時総合想定訓練」を南北線の王子車両基地(東京都北区)で行いました。この車両基地は地下に造られており、地下走行時のシミュレーションが可能。東京メトロは「狭隘、暗所など実際のトンネル内の環境に近い実践的な訓練」と話します。

 はたして地下鉄で大地震に遭遇した場合、乗客はどうすればよいのでしょうか。この訓練は“万が一”の場合に、乗客にとっても参考になる内容でした。

 地上を走る路線では非常時に列車から避難する際、簡易階段などが設置された側面の乗降用ドアから外へ出ることが一般的ですが、地下鉄では異なります。列車の前面・後面から避難します。トンネル内のため、側面に降りるスペースが無いからです。

 地下鉄の列車をよく見ると、前面と後面に扉が設けられていることに気づくでしょう。地下鉄会社の車両のみならず、地下鉄線へ直通してくるほかの鉄道会社の車両も同様です。これは異常時の避難を考え、前面と後面に非常扉を設けるよう国土交通省の「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」で定められているためです。

 地下鉄乗車時に異常が発生し、避難する場合は焦らず順序よく、前面もしくは後面から脱出すること、覚えていて損はないでしょう。

 ただトンネルの大きさに余裕がある路線では、列車の前面と後面に非常扉がない場合もあります。関東ではりんかい線やJR京葉線、関西では近鉄難波線などがそうです。

レールを走る搬送台

 東京メトロが今回行った訓練は、異常発生で車外へ出てしまった乗客がいる、という想定で行われました。

 列車に乗っていて何かが起きたとき、指示なく車外へ出ることは決して行ってはなりません。ほかの列車にひかれるなどの危険があるほか、脱出者がいる、すなわち線路上に人がいるということになり、その安全確認のため事態の収拾により多くの手間と時間を要することになるからです。銀座線など、路線によっては線路のすぐ隣に電気が流れており、感電する恐れもあります。

「車内が安全です! 列車の外には出ないで下さい!」

 訓練では運転士がこの言葉を繰り返し、車内へ伝えていました。

 また地下鉄の場合、地上と異なり近くの道路などから救援することができません。負傷して歩けない場合はどうなるのでしょうか。

 そうした状況に対応するため、東京メトロでは各駅に「搬送台」を備えているそうです。線路に載せて人力で物や人を輸送する“台車”で、150kgまで積載可能とのこと。写真では車いすが載っていますが、担架をふたつ載せることもできます。

“地下”という閉鎖的な空間で何かが発生した場合、乗客の不安は地上の場合より大きいかもしれませんが、地下鉄ではそうした状況ならではの“備え”を行っていることが、今回の訓練からうかがえました。

 そして、異常発生時はこうした“備え”によってつつがなく避難すべく、乗客は決してパニックに陥ることなく、冷静に規律を保つことこそが重要、かつ最も安全といえるでしょう。

 ちなみに、東京メトロ社員は常にそのことを示す「ワッペン」を携帯しており、こうした異常発生時は勤務中でなくともそれを身につけ、社員として救援活動に参加する体制になっているそうです。


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