東和マッサージ 中野 の日記
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睡眠時間が少ないと免疫力が低下、忙しくても十分な睡眠をとる「ならし睡眠」とは?
2015.09.04
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睡眠不足は免疫力を低下させる 先日、「睡眠不足の人が風邪をひく確率は、十分に休息を取った人の4倍」という内容の論文が、米の学術誌『Sleep』に発表されました。これは、睡眠時間が「6時間以下」の人と「7時間以上」の人を比べた研究によるものですが、慢性的な睡眠不足が健康にあたえる影響としては、以前から「免疫力の低下」が指摘されています。 人体の免疫機能は、がんや感染症、アレルギー疾患などの発症と密接に関係しているため、これが低下することは、こうした病気になりやすい環境を体内につくってしまうことになるのです。 また、厚生労働省の資料によると、慢性的な睡眠不足は、自律神経や体内のホルモン分泌に影響をおよぼすことから、糖尿病や心筋梗塞、狭心症などの生活習慣病に罹るリスクも高めてしまうとのことです。 対人関係への影響も? さらに、睡眠不足でセロトニンなどのホルモンの分泌が低下すると、生活リズムが乱れ、日中のイライラや記憶力・集中力の低下、うつ状態などを引き起こしてしまいます。睡眠不足が感情や精神状態にも影響を与え、対人関係が悪化してしまうケースもあるのです。 また、こうした睡眠不足の影響は、子どもにも顕著に現れます。子どもの場合、夜更かしなどによる生活リズムの乱れの影響が、心身の成長の遅れとなってあらわれることもあるため、特に注意が必要といえるでしょう。 毎日「ならして」十分な睡眠をとる 冒頭に述べたアリアナ氏は、睡眠不足によって健康を害した経験から、「30分ずつ睡眠を長くしていく」方法で、7~8時間という睡眠時間を自分の生活に定着させたそうです。慢性的な睡眠不足が心身の健康に与えるリスクを考えると、十分な睡眠時間を確保することは、健やかに暮らすために最優先してもいい事項なのかもしれません。 睡眠時間を削ってなにかをやりたくなったときには、「これは健康にダメージを与えてまでやるべきことなのか?」と自問してみることをオススメします。