東和マッサージ 中野 の日記
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サッカー選手が靭帯損傷で手術 靭帯損傷とは?
2015.08.30
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なでしこジャパンのメンバーの岩渕真奈さん(22歳)が開幕前最後の練習試合で右ひざを痛め、今季開幕戦を欠場することを28日に自身のTwitterで明らかにしました。岩渕さんは、右ひざの靭帯を損傷し、来週にも手術を行う予定です。
今年の2月、5月にも右ひざを痛めていた岩渕さん。期待されていただけに、とても残念です。公式サイトでは、「右膝外側側副靭帯損傷」と記載されていますが、いったいどのような状態なのでしょうか? 「右膝外側側副靭帯損傷」とは? 靭帯は骨と骨をつなぐ役割をしている、薄くて硬い、丈夫なゴムのようなものです。この靭帯があることで、膝を安定させることができます。膝の靭帯は、関節の内側と外側、前後にあり、それぞれ内側側副靭帯、外側側副靭帯、前十字靭帯、後十字靭帯の4本があります。
岩測さんが痛めた右膝外側側副靭帯は、大腿骨の外側の下の方から、脚の骨の動きを柔軟にする緋骨(ひこつ)の上の部分までのひざ関節の外側についている靭帯をいいます。内側、外側ともに膝の左右の安定を保つ働きをもっています。 外側側副靭帯を痛める原因とは ひざの内側から外側に強い力が加わることで、靭帯が無理やり引っ張られてしまうことが原因で損傷します。特に接触プレイの多いスポーツで、ひざに強い衝撃を受けたり、格闘技などで技をかけられたときに起こりやすいと言われています。また、急な方向転換や、ジャンプの着地によって起こることもあります。外側側副靭帯を損傷しやすいスポーツは次の通りです。
・サッカー
・バスケットポール
・格闘技
・ラグビー
外側側副靭帯損傷は軽いものから重いものまであります。捻挫の重症度や切断したかどうかによっても変わってくるため、軽い捻挫の場合は症状がないことも多いのです。靭帯が切断してしまったときには次のような症状が表れます。
・ひざが腫れる
・動いていると関節が固まる
・ひざの外側が痛む
靭帯を損傷すると、膝の関節が不安定になり、日常生活にも支障が出てくるため、スポーツ選手では早急な治療が望まれます。
外側側副靭帯の治療とは 外側側副靭帯だけでなく、急性外傷があった場合、スポーツの現場ではまず「RICE処置」を行います。RICE処置とは、「REST(安静)」「ICE(冷却)」「COMPRESSION(圧迫)」「ELEVATION(挙上)」の4つを指します。
・患部を動かさないように安静にする
・患部や患部周辺を冷やす
・腫れが出る前に包帯やテーピングで圧迫する(しびれたら圧迫をゆるめる。むくむことがあるので注意!)
・腫れを抑えるために、患部を心臓より高い位置に移動させる
この処置を行ったうえで、膝の関節をギブスやサポーターで固定します。多くの場合は保存的治療を行いますが、損傷が大きい場合やほかの靭帯損傷と合併して起こる場合は、靭帯縫合手術や靭帯再建手術を行う事があります。手術をした場合は、3か月目位から本格的なスポーツの練習に復帰できます。