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<インフルエンザ>流行はA香港型…首都圏、東北など

2014.12.03

首都圏や東北などの自治体が相次いで、28日までにインフルエンザの流行期に入ったと発表した。全国的に例年より1カ月ほど早い12月中にピークを迎える可能性がある。国立感染症研究所によると、今年検出されたウイルスのほとんどが「A香港型」。高齢者や子どもが重症化することが多く、ワクチンも効きにくい。専門家は予防策の徹底を呼びかけている。

 ◇全国ピーク、年内か

 定点医療機関から1週間に報告されたインフルエンザ患者数が、1機関当たり1人を超えると、流行が始まったと考えられる。今月17~23日の報告数は▽岩手県6.20人▽福島県2.76人▽神奈川県1.96人▽東京都1.92人▽埼玉県1.83人▽愛媛県1.80人▽千葉県1.63人▽大分県1.40人--などだ。東京都によると、今季調べた10人全員からA香港型のウイルスが検出された。

 インフルエンザに詳しい菅谷憲夫けいゆう病院感染制御室部長によると、A香港型に感染すると他の型に比べ、高齢者は重症化しやすく、肺炎を併発して入院したり死亡したりすることがある。子どもは、神経や意識障害を伴う脳症を引き起こしやすいという。また、米国での調査で、ワクチン接種で発病を抑えられるのは、7歳以下は約6割、成人は4~5割、65歳以上は1割を切る--とのデータがあるという。菅谷部長は「高齢者や重い持病のある人は、身の回りにインフルエンザ患者が出たら、タミフルなど抗ウイルス薬の予防投与をした方が良い」と話す。

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